鼻と口は繋がってる

フレグランスプロデューサーとして香りを製作していく立場の僕は、



様々なクライアントのリクエストやプロジェクトの進行をする際に、



最適な香りの方向性を見定めていくのは僕の大切な仕事ですが、



常に香りの制作をし続けていると、正直香りのネタ元がなくなってきます。



そういった意味では僕はバーを開くことで香りのネタ元を手にする事が出来ました。



結果的に、ではあるのですが、バーをオープンさせてから、




日常的に様々なドリンクに触れる機会が多くなり、また僕自身も





カクテルを作ったり、飲んだりする中で、自然と




「あ、こういうカクテルみたいな香りがあっても良いかもな」



と刺激を受けるようになりました。



僕の基本的な考え方として、口に入れたい香りは香水にすると魅力的になる、という考え方です。



考えてみると、その通りですよね。



この考え方に立脚すると、世の中で受け入れられている香りたちも、




「これってあのカクテルと似た香りだよね」




というようにカテゴライズしてみていく事が出来ます。




この考え方に辿りつくまでこの業界に入って10年かかりました。。。




なので、ここ最近の香り製作は着想元をドリンクに求めていることが多いです。




製作者としては、こういうネタ元はなかなか明かさない方が良いのかなとも思いますが書いてみました。


ではでは。