昨夜はBar KEIZで飲みながらに恋愛系のDVDを見ました。
頭の中の消しゴム、韓国映画です。
今ネットで調べてて知りましたが、原作は日本のドラマなんですね。
映画公開は2004年、公開時のキャッチコピーは「死より切ない別れがある」。
僕は基本的に、映画は最初の5分がつまらない場合は、
たいていが外れだと思ってるんですが、
この映画は例外的にしり上がりに良い感じになっていき、引き込まれました。
やっぱり、その映画に引き込まれるかどうかは、
役者の芝居が良いかどうかにかなりかかってるな、という事を実感。
若年性アルツハイマーを患った恋人とそれを懸命に支えていく彼の
ストーリーなのですが、はっきり言ってかなり切ない話です。
そんな映画なのですが、見てるとこんなシーンがありました。
まだ記憶をなくす前に、主人公の男の香りが好きだとつぶやく彼女、
そして、これはよくあるアフターシェーブローションの香りだよ、といってうそぶく彼。
その後、
記憶をなくし、介護施設で生活する彼女に会いに行く彼。
彼女に会う前にそのローションを付けてから会いに行く。
すると、彼女はその香りに気づき、記憶の断片を手繰り寄せようとする。
変な言い方なんですが、
僕が香りに懸けている意味が凝縮されてるシーンだな、と思いました。
美学と儚いロマンス。
香りには特別な力があってストーリーがある。
フレグランスの製作者として、
今作っている香りが誰かの生活の一部になり、
それはその人の記憶の一部になり、
その記憶は時間や障壁を超えて何かをもたらす事がある。
そういう意識が改めて強くなりました。
香りを作る、、、それは誰かの記憶を作ってる。
そういう思いで製作に当たろう。
改めてそういう思いになりました。
久々にちょっと胸に響いて、
浸りながら一人で酒をあおり、
帰りは千鳥足でした。笑
良い映画でした。
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