2016年は年明けから新作の怒涛のラッシュです。
フレグランスアーティストとして活動を続けてくる中で最も、一貫した基本的な政策理念は
「如何に魅力を引き上げるか?」です。
しかし、2014年頃からでしょうか?
香りや嗅覚と他のフィールドとの関連性にだんだんと興味が湧いてきました。
興味が湧くと同時に日々のルーティンワークとして恒常的なリサーチを開始しました。
その中で、興味の対象は大きく2つの方向に収斂されていきました。
一つは、記憶と嗅覚と香りの関係性です。
※この点に関してはこちらの記事を参照ください。
そして、もう一つがスポーツと嗅覚、香りの関係性です。
ちょうどこのくらいの時期にトップアスリート達との交流が始まったのもあり、アスリート達と会話を重ねていく中で、競技におけるメンタルの持つ重要性を再認識するようになってきたのです。
アスリートと話すとわかりますが、アスリートのキャリアを決める上で最も重要なのは、大事な場面で決めるかどうか、です。
そして、それはメンタル次第だと言えます。
いつも決めているPKを枠から外すのはなぜか?
メンタルに起因するケースが多いのは観客として試合を見ている我々でも想像がつく部分でしょう。
アスリート達との交流を通して、競技におけるメンタルの重要性を再認識した僕は、スポーツシーンに香りを導入することを考えるようになりました。
日頃から、練習する前にユニフォームにお気に入りの香りを付けてプレーすることで、本番時にも何か精神的な安定をもたらすことができないかな?と考えたんですね。
何人かのアスリート達とテスト的にこのスポーツスタイルを導入してみたところ、思いがけない部分も含めて効果はテキメンでした。
まず、何よりも、練習中から心地よい、爽やかな香りがほのかに香ると、単純に気持ちが良いからいつもより全てが良い気がする、という意見。
そして次に香りを導入してプレーしていく中で成功体験があると、その成功体験を再現したいモチベーションも伴って、香りを継続的に活用していく、という意見。
最後に、一緒にプレーする仲間から、良い香りがすると褒められて、テンションが上がる、という意見。
このような一連の経験を通して、香りとスポーツの融合に手応えを感じた僕は、この文化を一般市場にも広げていくことを模索するようになりました。
そこで考えたのが、アクアシャボンブランドからのスポーツラインの発売でした。
アクアシャボンといえば、化粧品や香り業界では抜群の知名度と実績を誇るジャパンブランドです。
※ 詳細はこちら
ユニセックスブランドとして展開してきていましたが、スポーツラインがなかったので、僕としてはスポーツラインのローンチは、ブランドイメージ的にも、ビジネス戦略的にもメリットが大きいと考え、早速ブランドに提案しました。
実は、アスリートとの香りの協業を行っていく中で、運動シーンに合う香りの系統が僕の中ではある程度絞られてきていたんですね。
通常のフレグランス開発とは違い、スポーツフレグランスの場合は、スポーツジーンにおいて心地よい香りは何たるか?を理解していないといけないな、と。
そうした視点で、アクアシャボンを見た時に、ブランドの香りの方向性が僕の考えるスポーツフレグランスの方向性と合致していた、というのも非常に大きかったポイントです。
そうして、生まれたのが、こちらのアクアシャボンスポーツです。
すでに多くのアスリートにサンプリングをしており、非常に好評いただいてます。
メジャー競技からマイナー競技まで、プロアマ問わず、新たなスポーツ文化を創出すべく、たくさんの方に応援いただいている商品です。
この商品がきっかけとなって、数年後にはランニングシーンに香りを取り入れているのはスタンダードになっていることでしょう。
2020年には、この香りを使っている選手が夢を叶える舞台に立つことを願っています。
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